先日の日曜日は表題のような一日でした。
まずは毎年毎年行っているスタッフや友人たちとの新年会、前日から沢山仕込みをして、当日も早朝から仕込み、11時には約30人分の料理を作り開始です。飲んで騒いで楽しい時間が過ぎていきます。
でも私は全力で喜べません。その話は後ほど。
うれしい顔が並び今年も元気に頑張るぞとの思いを新たにしたのでした。
その前日の昼間に携帯が鳴ります。大変お世話になっている方の奥様からの電話です。
「主人が亡くなったのよ」
その方は20年前のっぽが店を始めたころから当店に若いスタッフさんとともに来て、大量の串と大量にお酒を飲むすごい豪傑な方でした。ある日ジャンパーの下から白い白衣のようなものが見えます。飲食関係の方のようです。かなり後になってその方がフランス料理の重鎮であると知ったのです。
銀座やフランスの名店、超有名なフランス人シェフの側近として活躍され、浜松でお店を開いている方でした。
いろいろなことを惜しげもなく教えてくださいました。肉のこと、味のこと、ある時は自然薯の掘方まで。。(笑)
どうして開店してわずかなまだ駆け出しの焼鳥屋の親父にそこまで親切にしてくださったのか今も真実はわかりません。
その後、店を浜松から岐阜、そして、生まれ育った静岡市に移されてからも年に数回は必ず会っていろいろなことを話しました。心臓を患ってからはあまりお酒もお飲みにならなかったようですが気持ちよく私とは会ってくださいました。
そんな尊敬する方が亡くなられたのです。
次の月曜日が僕の病院だったため、宴会が終了して静岡に飛んでいきました。私より二つしか違わないのに悲しいことです。ご家族の皆さまのお顔を見るのもつらかったのですが。。
そのシェフの名言があります。
「いいか、料理にな、愛情?まごころ?そんなものよりな、いつもおいしいものを作ればいいだよ」
頑張ります。ご冥福をお祈りします。ありがとうございました。

